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2009-12-25

クリスマス考(下)

昨日は、クリスマスがキリスト教の最大のライバルでペルシア起源の密儀宗教であるミトラス教の祭典を取り込んだものだということを説明しました。

しかし、ペルシアの宗教の影響は、クリスマスをお祝いするような枝葉の部分ばかりではなく、もっとキリスト教の本質的な部分に及んでいます。今日はそのあたりについて考えたいと思います。

では、どういったところがそうなのかといいますと、本当に本質的な部部でありまして、そもそも救世主という存在がペルシア起源なのです。

そのあたりから説明していきましょう。

言うまでもなく、イエス・キリストというのは「名前(ファーストネーム)+名字(セカンドネーム)」ではなく、「名前+称号」で、「キリストであるイエス」を意味します。このキリストというのはヘブライ語の「メシア」をギリシア語に訳した「クリストス」からきています。つまり「メシアであるイエス」ということです。

まあ、それぐらいのことは知っているという人が多いとは思いますが、問題はその先、「メシア」とは何か、ということです。

一般の認識としては「メシア」は「救世主」だろうということになるだろうと思いますが、実は違います。本来、メシア=キリストに救世主・宗教的な救済者という意味はありません

ですから、原始キリスト教会では「イエス・キリスト」に救済者を意味する「ソーテール」という称号をつけ、「イエースス・クリストス・ソーテール」すなわち「救世主イエス・キリスト」と呼んでいたのです。

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2009-12-24

クリスマス考(上)

今日、12月24日はクリスマス・イブ。古い英語で「クリスマスの夜」を意味する言葉だそうです。

クリスマスは12月25日で、24日はクリスマスの前夜のはずです。しかし、なぜ「クリスマスの夜」になるのかというと、教会暦(ユダヤ暦の伝統を受け継いでいる)では日没が一日の区切りとなるため、24日の日没から25日の日没までがクリスマスということになるからです。

そんなことで、今回はクリスマスについて。

一般的に、クリスマスは「イエス・キリストが誕生(降誕)した日」と思われているのですが、新約聖書には12月25日にイエス・キリストが生まれたという記述はありません。現代では秋頃ではなかったかという説が唱えられているようですが、いずれにせよ、12月25日ではないだろうということで一致しています。

というのは、ルカによる福音書に、夜通し羊の番をしていた羊飼いが、天使に教えられて生まれたばかりのイエス・キリストを訪ね、礼拝した話がありますが、当時、羊を放牧して夜通し番をするというのは春から秋のことで、12月頃の話ではありえないなどといったことによるようです。

ですから、現代のキリスト教でも大半の教派では、クリスマスは「神が人として生まれてきたことを祝う日」すなわち「キリストの降誕を祝う日」とされます。つまり、「キリストが誕生した日」ではなく、「キリスト(という存在が)が誕生したことを祝う日」ということです。

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Author:こまいぬ
古今宗教研究所のブログです。

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