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2010-01-16

『偽書「東日流外三郡誌」事件』斉藤光政著

戦後最大の偽書とされる『東日流外三郡誌(つがるそとさんぐんし)。地元紙の記者として、この書物を巡る事件を追及してきた斉藤光政氏が、その顛末をまとめたのが『偽書「東日流外三郡史」事件 』(新人物往来社/新人物文庫)
。2006年に出版された書籍を、その後の事情を加筆して文庫化したものです。

私は昔、古史古伝に非常に興味があった時期がありましたので(古史古伝や超古代史への関心から、毎月『ムー』を読むようになって、結構影響されていたというのは、ばれてもいい「ここだけの秘密」です)、当然、『東日流外三郡誌』についても知っていました。ただ、反体制的な志向が濃厚なので、あまり関心は持てなかったのですが。

それはともかく、この本は文句なく面白いです。

ただし、裏表紙の紹介にある「なまじの推理小説よりはるかに面白い」という言葉には違和感があります。

というのは、推理小説は謎を解いていくことにおもしろさの中心があるのに対して、この書物は謎解きそのものよりも(真相はほとんど最初からわかっています)この書物を巡って人間心理が織りなす「小説より奇なる現実」こそこの書物の興味深いところなので、推理小説と比較することに抵抗があるためです。

ともかく、まあ、全編にわたって、人間というものについていろいろなことを考えさせられます。

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theme : 書評
genre : 本・雑誌

2009-12-26

『なぜ正直者は得をするのか』藤井聡著

因果応報について突き詰めていけば、「正直の頭に神宿る」というように、目先の損得のために人を騙したり約束やルールを破ったりするより正直に振る舞ったほうがよいということになります。

このことを誰もが納得できる形で明確に示すことができれば、他人を犠牲にして自分ばかりがいい目をしようなどということが減り、住みやすい世の中になるだろうと思われます。

それで私も試みとして因果応報について論じているわけですが、先日、書店に行って、ちょうどそういうテーマの本がありましたので、参考までに読んでみることにしました。

『なぜ正直者は得をするのか -「損」と「得」のジレンマ』藤井聡著(幻冬舎新書)

著者の藤井聡氏は京都大学大学院工学研究科の教授です。

藤井教授は「損得勘定に基づいていろいろな選択や判断を行うという、自分勝手で、自己中心的な考え方」「利己主義」とし、この利己主義の特徴と、それが導く結果を見ていくことにより、次のような結論が示唆されるとします。

「すなわち、“得”をするのは利己主義者ではなくむしろ正直者なのであり、利己主義は最終的には“敗北”せざるをえないのだ」

これを見て、残念ながら、藤井教授の試みは失敗するだろうと思いましたが、まあ、どういう結論になるか参考までに読んでみようと思い、購入しました。

で、結論は…

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theme : 書評
genre : 本・雑誌

2009-12-10

『人生は勉強より「世渡り力」だ!』岡野雅行著

いくら高尚な教えや理論を学んだとしても、それを現実の生活に活かそうとすると、泥臭い処世術や世俗道徳そのものだったりするものです。

世の中で成功を収めている人というのは、教えや理論を現実に即した形で実践しているからこそ、成功しているのです。

姑息な真似をして一時的な成功を収めることしかできない人でも、その一時的な成功のためには、それなりに理に適ったことをやっていなければなりません。ずるいことをやって人を出し抜いている人の中にも、成功する人できない人がいることを見れば明らかです。

つまり、現世での成功というのは決して偶然の産物ではなく、多かれ少なかれ宇宙の法則に適った背景を持っているわけで、宗教的な教えや理論を現実に活かそうとするならば、特に継続的な成功を収めている人物や企業については研究する必要があります。

そこで取り上げたいのが『人生は勉強より「世渡り力」だ! 』岡野雅行著(青春新書インテリジェンス)。

著者の岡野雅行氏は「痛くない注射針」や「リチウムイオン電池ケース」を開発し、「世界一の職人」と呼ばれる人物。テレビなどでもよく取り上げられるので、知っている人は多いと思います。

岡野氏は、たしかに技術、腕は大切で、それを磨かなければ話にならないが、それと同じぐらい大事なのが「世渡り力」だ、と言います。世渡り力がなければ、いくら優れた技術を持っていても、仕事も人生もうまくいかないというわけです。

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theme : 幸せになるための本
genre : 本・雑誌

2009-11-30

『完全教祖マニュアル』架神恭介・辰巳一郎著

書評です。

書評の一冊目からマイナス評価はゲンが悪いということで二冊目に回した本。と書けば、まあ、だいたいの評価はわかると思いますが…

『完全教祖マニュアル』架神恭介・辰巳一世著(ちくま新書)

「教祖になるためのマニュアル」という視点から書かれた宗教分析というところでしょうか。たぶん、著者も本気で、これで教祖になれるとは思っていないと思います。

そういう意味では類例のない斬新な視点ではないかと思います。

また、諸宗教について、書物からの知識とはいえ、よく調べています。たぶん、普段からこういうことに関心があって読んできたというのではなく、この本を書くために読んだのだろうと思いますが、なかなか多岐にわたり、感心します。

また、取り上げている事象についての分析や評価は、一面的かつ皮相的な(つまり多面的かつ本質的ではない)見解という断りをつければ、ほぼ妥当なものが多いと思います(著者自身の見解というより、ソースとなっている書物の中から採用した分析や評価というべきでしょうが)。

宗教に関わっている人であれば、立場上言えないことや気がつかないことも少なくないのですが、しがらみかないだけにあからさまに書いてあったりして、なかなかいいと思います。

まあ、宗教に関わったことのない人が書いたものとしては、なかなかのものと言えるのではないでしょうか。

宗教に関わったことのない人がかいたものとしては、ですが。

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theme : 書評
genre : 本・雑誌

2009-11-24

『ツキの大原則』西田文郎著

書評です。

実は、最近出た宗教関係の新書の書評をしようかと思ったのですが、初めての書評がマイナス評価のものからというのはどうかと思い直し、まず第一弾は今年読んだ本の中でもっともおもしろかったものを取り上げることにしました。

『ツキの大原則』西田文郎著(三笠書房/知的生きかた文庫)

今年読んだ本の中で一番おもしろかったというより、自己啓発関係ではここ数年来で一番です。文庫で手軽ということもあり、あの人にもこの人にも勧めました。

今年の1月に初版が出ていますが、もともと別の出版社から出た本を改題・再編集した本だそうです。

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theme : 書評
genre : 本・雑誌

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古今宗教研究所のブログです。

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