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2010-05-01

六根清浄の大祓(1)

六根清浄大祓(古今宗教研究所)

当ブログのタイトル「莫令傷心神(わがたましいをいたましむることなかれ)」が「六根清浄大祓(ろっこんしょうじょうのおおはらえ)の一節からとったものであることは、第一回目の記事に書きました。

これは非常に人気がある祝詞で、ネット上でも多くの人が取り上げ、全文を掲載しているところもいくつかありますが、今から12年前、私がサイトを立ち上げた時には、私の知る限り、この祝詞をネット上で見ることはできませんでした。ですから、ネット上にアップしたのは、私が最初ではなかろうかと自負しています(たぶん)。

※上のリンク先がそうですが、当時はルビもなく、ただテキストを貼り付けただけでした。

私が六根清浄の大祓を知ったのは、さらにその前、平成7年頃でした。当時、私は統一教会に入信していましたが、内部の有り様を見て疑問を抱き、本当に正しい教えを求めて模索していました。

すでに(昨年亡くなった)師匠には出会っていましたが、なにしろ体系的に教えを説くタイプではなく、また本人に「教える」というよりは「気づかせる」ということを重視していましたから、詳しく説明はしてもらえず、言われたことを理解するための努力が必要だったわけです。

そんな中で、ちらっと教えられたことの一つが「六根清浄の大祓」でした。

ところが、当時はネットなどしていませんでしたし(していたとしても、私がアップするまではなかったはずです)、今ほど神道に対する関心も高まっていませんでしたから、実物を見たいと思っても、どこにあるかすらわかりませんでした。まあ、結局、神仏具店で祝詞集を見つけることができたのですが。

ちょうど唯心円成会の無能唱元師の阿頼耶識縁起説などに関心を持っていたときでしたから、大変感動しました。既に室町時代には潜在意識の問題を明確に踏まえた祝詞があって、かつてはそれが当たり前のように唱えられていたというのですから、改めて日本の宗教、特に庶民の宗教レベルの高さを実感したのでした。

師匠曰く、これは仏教の用語を使って神道の真髄を表現したものだ。

そもそも「六根清浄」というタイトルからして仏教用語ですが、正確に仏教そのままというわけではありません。

少々難しくなりますが、「六根」を中村元先生の『佛教語大辞典』で調べると次のように書いています。

【六根】ろっこん 六つの機官。六つの感覚機官。六つの認識能力。視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚の五つの感覚器官と、認識し、思考する心。眼・耳・鼻・舌・身・意のこと。根は認識機官を意味する…(後略)

ここで注目していただきたいのは、4番目の舌根すなわち味覚のところです。六根清浄の大祓には「口に諸の不浄を言いて 心に諸の不浄を言わず」とありますが、これだと味覚ではなく言葉、仏教用語でいう「口業(くごう)」に相当しています。

六根清浄の大祓でいう六根と仏教でいう六根は微妙に違っており、自分の心身すべての意味にとらえればよいだろうと思います。

また、六根清浄の大祓は、祝詞としては珍しく「教え」としての要素があります。しかし、やはり「祓詞(はらえことば)」の一つですから、これを唱えること自体によって心身の不浄が祓われるというのが本義です。知的に理解すること以上に、まず唱えることが大切です。

しかも、教えとしての要素があるといっても、ああしなさい、こうしなさいというのではなく、例えば「眼に諸の不浄を見て 心に諸の不浄を見ず(眼でいろいろな不浄を見ても、心でいろいろな不浄を見ることはない)」「天地の神と同根なるが故に 万物の霊と同体なり(天地の神と同根なので、万物の霊と同体である)というように、自分が理想的な状態にあることを断言しています。

つまり、右脳にも左脳にも働きかけるような形になっているわけです。

私が宗教的なことで10年以上(というか、約15年)続けていることというのは、毎朝六根清浄の大祓を唱えることぐらいですが(他の祝詞や読経もしていますが、けっこう入れ替わりがあるので、10年続いているものはない)、非常にいいと思います。

一切成就の祓とセットにして一切成就の大祓とも呼ばれるそうで(まず六根清浄の大祓を唱え、それから一切成就の祓を唱える)、非常に昔から尊重されてきました。江戸時代まではかなり広く唱えられていたのではないかと思います。

明治以降、神道が国家の管理を受けるようになり、六根清浄の大祓をはじめとする祝詞が次第に忘れられていきました。非常に残念なことです。

それもあって、サイトを立ち上げたときに六根清浄の大祓をはじめとする祝詞をアップしたのですが、世の中の潮流が変わり、次第に広く認知されるようになってきました。大変喜ばしいことで、ぜひ、さらに広めていきたいものだと思います。

そんなわけで、これからしばらく、六根清浄の大祓の内容について考えてみたいと思います。

心神(わがたましい)を傷ましむること莫れ。ありがとうございます。

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