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2010-06-09

『東海道四谷怪談』ゆかりの寺社

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まだ怪談には少し早いかもしれませんが、御朱印のサイトのほうに新川の於岩稲荷田宮神社を掲載しましたので、それに因んで『東海道四谷怪談』ゆかりの寺社を紹介します。

『東海道四谷怪談』は、江戸の庶民の信仰を集めていた於岩稲荷の話をベースとして、当時のさまざまな事件など、脚色を加えて創作した四代目鶴屋南北の代表作です。ただし、於岩稲荷田宮神社では、お岩さんは田宮家の再興に尽くした貞淑な妻で、伊右衛門との間も円満だったとしています。

因みに、於岩稲荷田宮神社の宮司さんは代々田宮家の後裔、つまりお岩さんの子孫が継いでいます。

もともとの田宮家の屋敷跡に於岩稲荷田宮神社があります。お岩稲荷というと、普通、ここを思い浮かべるのではないかと思います。


於岩稲荷田宮神社 東京都新宿区左門町17

本来はここが本家本元だったのですが、明治12年(1879)に四谷左門町の火災で焼失したため、京橋区越前堀(現在の中央区新川)の田宮家の敷地に遷座しました。これが新川の於岩稲荷田宮神社です。


於岩稲荷田宮神社 東京都中央区新川二丁目25-11

当時、四谷怪談を演じては天下一と言われた市川左團次から、公演のたびに四谷まで参拝に行くのは遠すぎるので、新富座などの芝居小屋の近くに移転して欲しい」という要望があったことにもよるようです。

以来、歌舞伎関係者や花柳界を中心に信仰を集め、この近辺では日本橋の水天宮に次ぐお札の頒布を誇るほどだったそうですが、第二次大戦の戦火で社殿は焼失、現在の社殿は戦後再建されたものです。

さらに、昭和27年(1952)には四谷の旧社地に飛地境内社として、上記の於岩稲荷田宮神社が再建されるのですが、これには事情がありました。

四谷左門町の於岩稲荷田宮神社の斜め向かいに、於岩稲荷を称する日蓮宗の陽運寺があります。


長照山陽運寺 東京都新宿区左門町18

境内にはお岩さんゆかりの井戸というのもあります。


お岩様ゆかりの井戸と於岩稲荷霊神

ただし、こちらは昭和になってからできたもののようで、お岩さんゆかりの寺というよりは、お岩さんにあやかって建てられたお寺というほうが正確ではないかと思われます。

陽運寺の公式サイトを見ると、お岩様ゆかりの井戸についても「陽運寺のある左門町には、田宮家のお屋敷があったので、現在当寺がお清めに使っている井戸も、私(お岩さん)が使ったのではないかと言われているのです」とあります。断定せずにぼかしているようです。

さて、お岩さんのお墓は豊島区西巣鴨の法華宗陣門流・妙行寺の墓地にあります。もともと四谷にあったのですが、明治42年(1909)お寺と一緒に移転しています。


長徳山妙行寺 東京都豊島区西巣鴨四丁目8-28

境内には「魚がし供養碑」や「うなぎ供養碑」、多宝塔などが並んでおり、本堂背後の墓地にお岩さんの墓所があります。


お岩様の墓

法名は「得証院妙念日正大姉」。於岩稲荷田宮神社の由緒では、お岩さんは田宮家を再興した貞淑な妻とされていますが、こちらでは伊右衛門に虐待されて亡くなったということになっています。その後、田宮家にいろいろ災いがあったので、お岩さんが亡くなって84年目の享保4年(1719)に、妙行寺の住職が懇ろに読経回向を行い、法華経の功徳によって成仏されたことになっています。

因みに、『東海道四谷怪談』は忠臣蔵のサイドストーリーという設定になっていますが、妙行寺のお岩さんお墓のそばには、浅野内匠頭の祖母・高光院殿と弟の浅野長広公の夫人・蓮光院殿の墓があります。

これは、浅野内匠頭の奥方である瑶泉院が、松の廊下の刃傷事件で浅野家がお家断絶となった後、永代供養料として金三十両を妙行寺に納め、以後の供養が絶えないように取りはからったことによるそうですが、不思議な因縁を感じます。

なお、作者である四代目鶴屋南北の墓は、墨田区業平の日蓮宗・春慶寺にあります。


長養山春慶寺 東京都墨田区業平二丁目14-9

春慶寺は7階建ての立派なビルですが、その正面入り口の脇にあります。目の前には東京スカイツリーがそびえています。


四代目鶴屋南北の墓

かつては、江戸の庶民が行楽に訪れるのどかな土地だったそうです。鶴屋南北は周囲の変化をどういう思いで見ているんだろう……ふと、そんな思いにさせられる場所でした。

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(2007/03)
沼野 正子

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