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2010-07-13

金光大神(10)

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文治は「のどけ」によって生死をさまよったとき、義弟の古川治郎に懸かった石鎚の神を通し、神々の意志を直接に知るという体験をしました。

とはいえ、その神との出会いは、これまで文治が、数々の不幸を恨むことなく人一倍真心を込めて信心し、日柄方位にも細心の注意を払ってきた土台の上に、さらにそれを否定されるかのごとき神様からのお知らせを謙虚に受け入れることによって意味あるものになったのです。

これは簡単なようで、なかなか困難なことです。まず、人並み以上に真心を込めて信心するというだけでも大変です。さらに、それでも襲ってくる不幸を恨みに思わず、信心を続けるというのが並大抵ではありません。

さらに、それだけの信心しながら、神の前に自分の至らなさをお詫びしたのです。これ以上できないところまでやりながら、それでも自分の不足を受け入れる。これは理不尽な話のようですが、「我」「自分」というものに対する執着を捨てるということです。

そうして、初めて神意を正しく素直に受け取る基盤ができたのでした。

もちろん、そういう道を歩んだ人はたくさんいますが、しかし、その一つ一つは容易ならざる道です。途中で挫折する人もたくさんいる、というより、ほとんどの人は挫折していきます。その難関を通過するということは、本人にとってはもちろんのこと、神様にとっても得難いことなのでしょう。

金光教祖が自らの半生を記録した『金光大神御覚書』のこの部分を見ると、「正月元旦に、どのように手を合わせて頼んだか。氏神をはじめ、神々はみなここに来ておるぞ」という神の言葉を記した後、大きな丸を書いています。

そして、いったん話が中断され、「ここまで書いてから、おのずと悲しゅうに相成り候」と、文治が当時を思い出して感無量になっていることが綴られ、続いて天地金乃神が文治に語りかけた次のような言葉が記されています。

「金光大神(文治)よ、その方が悲しい(感極まった)のではない。神ほとけ、天地金乃神、歌人なら歌なりとも詠むところだが、神ほとけには口もない。どうしてこのようなことが成就したのであろうかと思い、嬉しいやら悲しいやら。氏子が助かり、神が助かることになったと思って、神仏が感極まったのである。また元の書き口で書き続けよ」

金光教の立教は、この後、文治自身が神意を受けられるようになって人々の救済をはじめ、安政4年(1859、文治が46歳の時)に神様から農業をやめて神前奉仕に専念するよう求められた「立教神伝」に置かれます。しかし、その根本的な出発は、この42歳の大患にあると言えるでしょう。

これまでも、文治は人一倍信心深い生活を送っていましたが、それはまだ、一般的な社会人としての範疇でした。勤勉に働いて田畑を増やし、家運を上昇させていくという、言ってみれば俗が中心の人生でした。

しかし、これから後は、神様の意志をすべての中心とする人生へと切り替わっていくのです。

かといって、急に切り替わったわけでもありませんし、文治が意識的にそうしようとしたわけでもありません。それこそ神様に導かれるまま、その時その時の状況の中で、実意丁寧に神意を実践していった結果として、そうなっていったのです。

また、最初から文治自身が神意を直接受け取っていたわけではありません。それは、文治の実の弟である香取繁右衛門(かんどり しげえもん※)の神懸かりから始まったのでした。

※繁右衛門の読み方については「しげうえいもん」とも。

続きます。

心神(わがたましい)を傷ましむること莫れ。ありがとうございます。

参考:
『金光大神』『金光教教典』(金光教本部教庁)
『新訳 金光大神御覚書』(金光教日本橋教会)


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