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2010-07-17

「幸福の科学」考(6)

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今回の参院選における幸福実現党の得票数が約23万票であったことはすでに書いた通りです。昨年の衆院選では46万票。とすると、実質的な幸福の科学の実質的な信者数は20~50万というところでしょう。

衆院選での惨敗をきっかけに信者が急激に減っているという可能性がありますが、これは次回の衆院選に幸福実現党が三度目の挑戦をしての得票数を見なければ断言はできません。というのは、票数を比較すると、衆院選と参院選の投票率とだいたい一致するからです。

とはいえ、組織票というのは投票率に左右されにくいのが特徴ですから、世間の投票率につられて、教団の投票率まで下がったとすると、それはそれで教団の求心力に問題があることになります。

それはともかく、この20~50万という数字、どう評価するべきでしょうか。

公称信者数1,100万人からいえば、約2~5%でしかありません。

もちろん、宗教団体の公称信者数は実際より多いのが普通です。これは、しかたがない部分もありまして、普通、宗教団体への所属というのは、入信の時はそれなりの手続きを踏みますから把握しやすいのですが、やめる時については、よほどの場合を除いて、わざわざ退会手続きをとるということはあまりありません。

だいたい、特殊な教団を除いて、信者に強制力を持っているところはあまりありませんから、わざわざ退会の意思を示さなければやめられないなどということはあまりないでしょう。ですから、だんだん教団との距離が遠くなり、自然に行かなくなるというケースの方が多いと思います。

また、例えば仕事が忙しくなったとか、体の具合が悪くなって出歩けなくなったとか、家族を介護しなければならなくなったとかで、別にやめたいというわけではないけれども、行かない期間が長くなるうちにうやむやになるということも少なくないでしょう。

その他いろいろ考えられますが、少人数の教団ならともかく、本人が明確に退会の意思を示さずにやめてしまった、あるいは休んでいるというような場合は把握ができません。

ですから、過去信者だったけれども現在はやめている人も信者とカウントされる可能性が極めて高いので、教団の名簿に記載されている信者数が実質信者数を上回るのは自然なことです。それをきっちり把握している教団があったりすると、それはそれで嫌な感じがします。

あるいは、信者の範囲をどう定義するかという問題があります。全教団共通の信者の定義というのはありませんから、それぞれの教団で決めているのが実情だからです。

例えば以前、生長の家の公称信者数が約300万人から80万人あまりに激減したことがありました。しかし、これは強制が衰退したということではなく、信者の定義を変更したからでした。それまでは生長の家の機関紙の購読者はすべて信者としていましたが、それを実質的な活動をしている会員のみを信者とするように変更したわけです。

とはいっても、『生長の家』誌の創刊をもって立教とし、その愛読者の集まりが教団へと発展した生長の家の成り立ちを考えれば、機関紙の購読者をもって信者数とするというのは自然といえば自然です。

そのように、教団によって信者の定義が違いますから、一般に考えられる範疇より広かったりすることも珍しくありません。

しかし、たぶん一番大きな動機は、教団の規模をより大きく見せたいというところにあると思います。それは自己顕示欲的な面もあるでしょうし、特に新宗教が巨大化した高度成長時代など、大きいことはよいことだ式に信者数を競った名残もあるでしょう。

幸福の科学は、よくはわかりませんが、出版物の読者の総数を信者にカウントしている可能性もありますが、主要な動機は自己顕示欲、巨大さを競う、特に創価学会に対する対抗心が大きいと思われます(政治への参入も同様)。

それにしても、20~50万の実質信者数に対して1,100万の公称信者数というのは、あまりにも水増しがひどすぎるのではないかと。

聞いた話では、一般に新宗教の公称信者数は実質信徒数の4倍というのが目安だそうです。この考え方というのは、信者が一人いれば、両親と子ども二人で家族は4人いるだろう、その家族も事実上の信者と同じだという理屈なのだそうです。

夫婦ともに信者だった場合は、などという無粋な突っ込みはやめましょう。信者数を水増しするための理屈ですから。

それで実質信者数×4=公称信者数という計算なのだそうですが、創価学会の場合は「×4」とはせずに、「世帯」とするのだと聞きました。ですから、公称800万世帯余りというのは、実質800万人余りということなのだそうです。

今回の選挙における公明党の得票数が760万余りですから、けっこう信憑性のある話かなとも思います。

そういうところから見ると、幸福の科学の公称信者数と実質信者数の乖離は特筆すべきものです。以前、水増しというより水割りだと書きましたが、ウィスキーが2~5%で残りが水などという場合は水割りともいいません。ウィスキーが混じった水です。

とはいえ、20~50万人という実質信者数は決して少ない数字ではありません。というより、実質25万人としても4かければ100万人ですから、公称信者数100万人クラスの大教団ということになります(公称信者数100万人を超える教団は、宝島の5月号で見ると、幸福の科学を含めて7つだけです)。

どうして、あんなしょうもない教えの教団にそれだけの人が集まるのか不思議でなりませんが、まあ、それが現実です。

であれば、むしろ1,100万人などという極端な数字を掲げるよりも、100万人と称したほうが、よほど世間的にはインパクトがあると思うのですが、そういう判断ができないところが幸福の科学の愚かさというのか、幼稚さというのか、程度の低さといえるでしょう。

でも、そういうところが十万単位の人を集めるというのですから、日本もなかなかよくならないはずです。まあ、それでも、それだけ人を集められるというのは、それなりにやり方に巧いところがあるのでしょう。

宗教学者の島田裕巳氏が比較的幸福の科学を比較的高く評価しているのはそういうところを見てのことでしょうが、あの先生はバランスが悪いというか、自分の目に止まるところだけ見て、大局から見るということが苦手のようです。だから、オウムも見誤ったのでしょうが…。

公安などは、彼らがオウム的な方向に進むか、創価学会的な方向に進むかということを注視しているようですが、私は、彼らが実態から極端に乖離した自己認識を持っているかぎり、オウム的な方向に走る可能性は否定できないと考えています。

そういう意味で、公称信者数1,100万人を取り下げるかどうかが、今後を占う一つのバロメーターになるでしょう。また、かれらが「霊言」路線に回帰していることも、非常に懸念される要素です。

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