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2010-07-19

金光大神(13)

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安政5年(1858)正月元旦、繁右衛門の口を通して「金乃神下葉の氏子(金乃神の庇護のもとにある氏子)」という称号を与えられ、拍手を許された文治は、神棚を改めて作り直し、朝晩拍手を打って熱心に祈願しました。『金光大神御覚書』には「朝晩拍手打ってご奉願、日々のおかげ受け」とありますから、毎日のように神様のおかげを実感していたのでしょう。

そして、いよいよ文治自身が神意を受け取ることができる段階へと進みます。

3月15日、手にお知らせを受けるようになります。これは、後に「手みくじ」と呼ばれるようになりますが、神前で手を合わせて祈願すると自然に手が上下に動くというものです。願い事が成就する時は手が上がり、成就しない時は下がりました。

『金光大神御覚書』には「何事もお伺い申しあげ」とあります。文治にとって、自分自身で直接、神様の意思を知ることができるというのは大変な喜びであったに違いありません。

さらに7月になると、文治の口を通して神様が語るという段階になります。

お盆を迎えた7月13日、文治は先祖の精霊を供養しようと思って、いつもより早めに金乃神に灯明を上げ、お参りをしました。すると、文治自身の口を通して神様が語りかけてきました。

「戌の年(文治のこと)、こんばんは盆だと思って、先祖の供養に気を寄せているが、灯明は油が少なくても火は消えない。もう、晩になってどれだけ時間が経ったか。母親も妻もここへ来い。物語をして聞かせる」そういって、いろいろとお知らせがありました。

そこへ従兄弟の森田八右衛門が来て、文治の口を通して神が話しているのを聞き、「いつもこのように言われるのか」と聞いてきました。家の者が「今夜が初めてだ」と言うと、神様は語るのをやめ、文治も神前を下がって八右衛門との応対をしました。

用件が済んで八右衛門が帰ると、13日は祇園宮の御縁日でもあるので、灯明を上げて祈念していると、再び文治の口を通してのお知らせがありました。

まず金乃神が、「この家は大橋家の本家から、八兵衛という人が分家したことから始まったのだ」などと、赤沢家の先祖について教えました。

次に先祖の霊が現れ、「戌の年さん、お前が来てくれたので、この家も立ち行くようになった。ありがたい」とお礼を言いました。

さらに客人(まろうど)大明神が「近江からこの地に来て831、2年ほどになる。氏子がそばに墓所を作ったので、その場所を変えるように頼みます」と言ったので、これを承知しました。

※客人大明神(客人大権現)は滋賀県大津市に鎮座する日吉大社摂社の白山宮。御祭神は菊理姫命。

これが、いわば初めての神懸かりということになるのですが、非常に特徴的です。

最初の神懸かりというと、ちょうど文治の弟の香取繁右衛門がそうであったように、激しい乱心状態を伴うことが多く、人格が変わったようになり、本人がその間の記憶を失っているということも少なくありません。天理教の中山みき、大本の出口なおをはじめ、女性教祖にはよく見られます。

ところが文治の場合、自分でコントロールはできないものの、乱心状態というわけではありませんし、その間の記憶を失うということもありません。八右衛門が来た時、お知らせが止まったのは神の意志でしょうが(しかも、来たから止まったというわけではないので、八右衛門もその状態を見ました)、その前後、さしたる違和感もなく八右衛門の用件をすましています。

ただ、こういうタイプもそう珍しいというわけではなく、黒住宗忠をはじめ、男性教祖には比較的多く見られます。出口王仁三郎などもこちらのほうで、神懸かり状態になった場合もかなり意図的だったのではないかと思われます。

また、この最初の神懸かり(文治の口を通してのお知らせというほうが正確かも知れません)の特徴は、金乃神以外の神や霊が現れていることです。これ以降、そういうことはなく、もっぱら金乃神だけがお知らせをするようになります。

それは、金乃神と文治が特別の関係にあるということだけではなく、文治自身がそういう霊的な現象それ自体に関心を持っているわけではなく、自分がいかに生きるべきかという問題のために神様の意思を知ることにのみ関心があったからではないかと思われます。

それに応じてでしょうか、これ以後の金乃神のお知らせは、それこそ文治に対する教育とでもいう内容になっていきます。

続きます。

心神(わがたましい)を傷ましむること莫れ。ありがとうございます。

参考:
『金光大神』『金光教教典』(金光教本部教庁)
『新訳 金光大神御覚書』(金光教日本橋教会)


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