--------

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
2010-07-22

金光大神(15)

金光大神(14)

人気ブログランキングへ
↑クリックの応援をお願いします。

金乃神による教育は続きます(もちろん、文治は金乃神におかげを受けていると思っていたわけですが、客観的に見れば金乃神による教育です)。

7月の終わりに、近くの村の唐臼(脱穀機)作りの職人に新しい唐臼を作ってもらうよう頼みました。すると、職人は「月が変わったら行ってあげましょう」と言ったのですが、8月になってもなかなか来ませんでした。

8月13日、文治は屋守(現在の倉敷市玉島黒崎)の親類から招かれ、屋守の祭に行くことを神様に願い出ました。すると、「今日は行くな。唐臼の職人が来るぞ」とお知らせがありました。

それで、出かけるのをやめて家で待っていると、午前10時前、本当に唐臼の職人がやってきました。おかげでその日のうちにできあがり、文治は金乃神のおかげを実感してお礼を申しあげました。

9月14日、文治の実弟である香取彦助(かんどり ひこすけ)が久々井(現在の倉敷市玉島阿賀崎)の小幡家へ婿養子に入ることになりました。文治は親代わりとして準備を整え、土産の品も支度して、彦助を伴って小幡家へと向かいました。

14、15日の二日間にわたって祝宴が開かれ、ごちそうが振る舞われました。その時、金乃神からどんぶりに入った酢の物のことでお知らせがありました。

「酢が足りていないのが食あたりになる。食あたりがコレラになる」

この年はコレラが大流行していました。文治は「皆さま、ごめん」と言って、酢の物に酢を加えて箸でかき回し、「皆さま、お上がりなされ」と言いました。

これは、上座の客としては不作法なことで、文治にとっては体裁の悪いことでしたが、自分の体裁よりも神様からのお知らせに従うことを優先したのでした。

田に油を入れることについては、人目に対する配慮がありましたが、ここでは人目をはばからないことが求められています。田んぼの問題は農民にとって死活問題ですから、そこで周囲に対する配慮がないというのは深刻な問題を引き起こす可能性があります。

しかし、酢の物の問題は人間関係に深刻な問題を起こすことではなく、世間体の問題というだけです。むしろ放置することが人の生き死にに関わりますから、優先順位が変わったのだと考えられます。

それにしても、病気の予防というのは、失敗すれば病気ということで目に見える形になりますが、予防に成功しても目に見える形にはなりません。人の理解は期待できないわけです。神意に従うためには、世間体など気にしてられないことは多々ありますから、やはり文治にとっては神様からの訓練だったといえるでしょう。

また、秋の収穫期のある日のことです。神様から「せがれと妻は稲の脱穀をして、朝のうちに籾にして干すように。文治は、去年の籾が一石(約180リットル)余りあるから、朝のうちに唐臼でひき、玄米にして片付けよ。新しい唐臼で重いから、神が手伝いをしてやるぞ。飯をすませた後は綿摘みに行け」とお知らせがありました。

そこで、文治は養母に「今日は手伝いの者があるから、作業が早く済むので、飯は早めに準備してください」と頼みました。

普通、新しい唐臼は二人がかりでやっと動くものだったのですが、不思議なことに、歌を口ずさみながら一人で軽々とひくことができました。しばらくすると、神様から「今度はお前一人でひいてみよ」とお知らせがありました。その途端、急に唐臼が重くなり、息が上がって歌を歌うどころではなくなりました。

すっかり疲れて恐れ入っていると、神様が「こんなことは神もしたことがない。まあ、一休みせよ。公儀(藩)の土木工事のときでも休憩はある」と言いました。

そこへ養母が来て、「今朝、手伝いの者があると言うておったが、誰も来ておらんのじゃのう」と言いました。当然のことながら、人間の手伝いが来ると思っていたからです。そんなことで、早々に唐臼ひきを終えることができました。

食事の後、神様からのお知らせの通り、妻と息子を連れて綿摘みに行きました。文治は二人についてこいと言って作業を始めたのですが、妻が「今日はどうしてこんなに早く仕事がはかどるのだろうか」と不思議がるほどでした。

このようにして、文治は金乃神のおかげと神力を日々実感していったのでした。

続きます。

心神(わがたましい)を傷ましむること莫れ。ありがとうございます。

参考:
『金光大神』『金光教教典』(金光教本部教庁)
『新訳 金光大神御覚書』(金光教日本橋教会)
『新宗教教団・人物事典』(弘文堂)


↓一日一回クリックしてくださった方には、きっと何かいいことが起こると思います。
人気ブログランキングへ

金光大神覚―民衆宗教の聖典・金光教 (東洋文庫 304)金光大神覚―民衆宗教の聖典・金光教 (東洋文庫 304)
(1977/03)
金光大神村上 重良

商品詳細を見る
スポンサーサイト

theme : 宗教
genre : 学問・文化・芸術

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

こまいぬ

Author:こまいぬ
古今宗教研究所のブログです。

最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
月別アーカイブ
カテゴリー
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ランキングに参加しました
人気ブログランキングへ
ブログ内検索
RSSフィード
リンク
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。