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2009-12-08

成道会

本日は12月8日、成道会(じょうどうえ)といって、釈尊(お釈迦様)が悟りを開かれた(成道された)記念日です。

日本の仏教では、釈尊がお生まれになった4月8日の灌仏会(かんぶつえ)、入滅(にゅうめつ)つまりお亡くなりになった2月15日の>涅槃会(ねはんえ)とともに三つの重要なお祭りの一つです。

ただしタイやスリランカなど上座部仏教の国では、釈尊の誕生・成道・入滅は同じ日だったとされており、ウェーサク祭といって5月の満月の日にお祝いします。

釈尊は釈迦族(シャーキャ族)の王子として誕生されましたが、世の無常を感じ、29歳で国も妻子も捨てて出家しました。

最初、釈尊はアーラーマ・カーラーマ仙人のもとで修行し、たちまち彼が説く境地に達しましたが満足できず、次にウッダカ・ラーマ・プッタ仙人のもとで修行し、ここでもたちまち彼が説く境地に達したものの、それも真の悟りではないとして、それから6年間の激しい苦行に入ります。
その苦行というのは、釈尊自身が過去にも未来にも誰も為した者がいないとおっしゃったほど大変なものです。例えば七日に一粒の米を食べて過ごすとか、呼吸を止めるとか、牛の糞尿や自分の糞尿を食べるとか、というものでした。仮死状態になり、苦行をともにしていた仲間から死んだと思われたこともあったといいます。

しかし、苦行では悟りに至ることはできないということを知り、苦行を捨てることにします。この時、ともに苦行に励んでいた5人の仲間は、釈尊が苦行に挫折したと思い、決別していきました。

釈尊は尼蓮禅河(ネーランジャラー河)で身を清めた後、スジャータという村娘から捧げられた乳粥を食べて体力を回復し、菩提樹の下で禅定(瞑想)に入られました。

伝承によれば、この時、悪魔マーラが釈尊を妨害しようとして、三人の娘を送って誘惑しようとしたり、軍勢を送って襲いかかったり、最後は自ら出向いて断念させようとしたりするのですが、ことごとく退けられたといいます。

そして49日目の12月8日早朝の明けの明星が輝く頃、ついに悟りを開いて仏陀となられました。これをお祝いするのが成道会です。

ちなみに釈尊のことをお釈迦様とか仏陀とかいろいろな呼び方をしますが、これについて整理しておきたいと思います。

お釈迦様の「釈迦」というのは部族の名前であって、本名はパーリ語(スリランカやタイなど南伝仏教の経典に使われている言葉)でゴータマ・シッダッタ、あるいはサンスクリット語(インドの古典語で大乗仏教の経典に使われている。梵語)でガウタマ・シッダールタ(ゴータマ・シッダールタなどと書くこともある)と伝えられます。

悟りを開いて後は、「釈迦族(シャーキャ族)の聖者」を意味する「シャーキャ・ムニ」すなわち「釈迦牟尼(しゃかむに)」と呼ばれるようになりました。これを略して「お釈迦様」とお呼びするのです。

また、「釈迦牟尼(シャーキャ・ムニ)」に「仏陀(ブッダ)」「世尊(バガヴァン)」「如来(タターガタ)]などをつけて「釈迦牟尼世尊(しゃかむにせそん)」「釈迦牟尼如来(しゃかむににょらい)・釈迦如来(しゃかにょらい)」などともお呼びします。

仏陀(ぶっだ)とは「目覚めた人」、世尊(せそん)とは「世の中で尊敬されるべき人」、如来(にょらい)とは「真理より来たる者」を意味する称号です。

このブログでは「お釈迦様」もしくは「釈迦牟尼世尊」を略した「釈尊(しゃくそん)」を用います。

さて、釈尊は12月8日の早朝に悟りを開かれたのですが、その内容が「縁起」だとされます。

「縁起」とは「因縁生起(いんねんしょうき)」の略で、「縁に因(よ)って生起する」という意味です。

意味としては、因が原因(直接的原因)、縁が条件(間接的原因)で、普通、因果律というと原因と結果が一対一の一因一果説を想定していることが多いようですが、縁起では複数の原因が結びつくことによって結果が生じると考えます。

あるいは縁を関係性とみて、関係性によって結果が生じるという解釈もできますが、複数の原因によって結果が生じるということですから、同じような意味になります。

あらゆる仏教の思想は、この縁起を基礎としています。縁起を理解することは、この世界の有様を理解していく上で非常に役立ちます。

以前、荻野さんから因果応報についてご質問をいただき、それにお答えすることをお約束したのですが、その前提として、まず縁起について説明するところから始めたいと思います。

心神(わがたましい)を傷ましむること莫れ。ありがとうございます。
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