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2009-12-28

百八煩悩(1)

もうすぐ大晦日。今年も終わりです。

大晦日といえば除夜の鐘。除夜の鐘は百八回衝きますが、この百八というのは人間の煩悩(ぼんのう)の数だとされます。

ここまではよく知られているのですが、では百八の煩悩とは具体的にどういうものかというと、意外に知られていません。

例えば「四苦八苦」で、4×9+8×9=108だから百八だなどともいわれますが、これは語呂合わせの俗説のようです。

いろいろな説があって、これという絶対的な定説はないようなのですが、九十八随眠(きゅうじゅうはち ずいめん)十纏(じってん)を合わせて98+10=108というのが一般的な考え方のようです。

せっかく除夜の鐘を聞くのであれば、それがどんな煩悩かを知っておくのもよいのではないでしょうか。というわけで、大晦日までの間、百八煩悩すなわち九十八随眠と十纏について調べてみたいと思います。

まず、煩悩とは何かというと、文字から言えば「わずらわしく悩ませるもの」ということになります。中村元先生の『仏教語大辞典』には「悪い心の働き。わずらいなやみ。心身をわずらわし、悩ます精神作用」とかかれています。つまり、私たち人間を苦しみ悩ませる原因となる悪い「心の働き」です。

当ブログで言えば、「心神(わがたましい)を傷ましむる」元凶というわけです。

一般的には欲望という言い方をすることがありますが、コントロールできない欲望とするほうが正確ではないかと思います。

そして、煩悩は根本煩悩(こんぽんぼんのう)枝末煩悩(しまつぼんのう)に分けられます。

根本煩悩は随眠(ずいめん)ともいい、(とん)(しん)(ち)(まん)(けん)(ぎ)の6種類があります(六随眠)。このうち「見」を五種類に分けて合計10種類としたものを「十随眠」といいます。

六随眠・十随眠の簡単な意味は次のようになります。

1.貪…むさぼり。
2.瞋…いかり。憎しみ。
3.癡…おろかさ。ものの道理がわからないこと。
4.慢…慢心。おごりたかぶり。
5.見…悪見。誤った見解。
※五見(ごけん)…有身見(うしんけん)・辺執見(へんしゅうけん)・邪見(じゃけん)・見取見(けんしゅけん)・戒禁取見(かいごんしゅけん)
6.疑…真理(正しい法)を疑うこと。


十随眠は学習と修行によって徐々に消滅させていくことができます。その消滅の過程に基づいて十随眠をさらに細分化して98に分類したものが「九十八随眠」です。

次に枝末煩悩というのは、随煩悩(ずいぼんのう)ともいい、根本煩悩が起きるとき、それに伴って生じる二次的な煩悩で19種類あるとされます。そのうち、特に重い10種類の随煩悩を十纏(じってん)と呼びます。

(てん)とは「まとわりつくもの」という意味で、心の底にある悪への傾向が形になって現れ、私たちの心や体にまとわりついて、自由にさせない(悪のほうに引きずっていく)ということから、そう呼ばれます。

この九十八随眠と十纏を合わせて百八煩悩となります。

明日は随眠すなわち根本煩悩について、詳しく見てみたいと思います。

心神(わがたましい)を傷ましむること莫れ。ありがとうございます。

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